電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
11月10日 101110_02 TDK-EPC 受動部品 フィルタ 移動体通信機器用

ワンセグ用超低背型帯域除去フィルタ/車載GPSフィルター


 TDKのグループ会社であるTDK―EPCは、SAWデバイスの新製品を相次いで市場に投入している。グローバル市場で高いシェアを確保している携帯電話用で、引き続きアプリケーションごとに品ぞろえを拡充しているのに加え、新たにモバイルテレビ(ワンセグ)用超低背型帯域除去フィルター「B8740」、さらに車載用小型GPSフィルター「B4300」を開発した。9日からドイツ・ミュンヘンで開催されている電子部品・デバイスの総合技術展示会であるエレクトロニカ2010にSAWデバイスの最新技術として紹介している。

 SAWデバイス事業として「携帯電話向けでデュプレクサ、ダイプレクサ、トリプレクサなど複合化を含めて、さらに品ぞろえを拡充していく。一方では様々な周波数帯を利用した通信技術が搭載される自動車車をはじめ、デジタル家電、情報通信などで、SAWデバイス市場が拡大していることに対応し、その中で成長分野に向けた製品戦略を積極的に展開していく」(同社)考え。

  既に6月からは、中心周波数315―2450メガヘルツ スマートメーター用途SAWフィルターを日本市場で発売した。タンタル系を基板材料に使用した広帯域特性フィルター(有効帯域幅0.6―97メガヘルツ)と、水晶基板を用いた狭帯域特性フィルター(同0.1―0.6メガヘルツ)だ。

  今回の二つの新製品はこれに続くもの。B8740は、通過帯域が470―770メガヘルツで、モバイルテレビ放送受信に利用できる周波数帯域幅は300メガヘルツ。同帯域での最大挿入損失は2.7デシベルと高精度であり、しかも群遅延リップルは6ns。除去周波数は、824−840メガヘルツおよび898―925メガヘルツで、モバイルテレビ受信における干渉、混信対策に最適。

  特に樹脂封止技術を用いることによって、1.4×1.1ミリメートルサイズで、厚みを0.4ミリメートルの超低背化。低背型ワンセグチューナへの搭載を容易にした。

  B4300は、セラミックと金属による同社独自の封止技術であるCSSP(チップサイズSAWパッケージ)技術を用いることで、1.4×1.1×0.45ミリメートルと小型化を実現。しかも携帯電話用途に開発したCSSP技術を車載アプリケーションに最適化し、厳しい信頼性要求をクリアしている。

  挿入損失がわずか1デシベルと極めて低く、阻止帯域で高い減衰特性を得るなど、優れた電気的特性を有する。

  今回のGPSフィルターは、自動車テレマティクス・アプリケーションに向けたSAWフィルターシリーズの第1弾。

  同社は引き続き、CSSP技術を用いたSAWデバイスを車載向けに展開していく。


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