携帯機器向けオーディオジャックの検出スイッチ「FSA8008」

　フェアチャイルドセミコンダクタージャパンは、スマートフォンなど携帯機器のオーディオジャックの検出機能と各種関連機能を１チップ化した、検出スイッチ「ＦＳＡ８００８」を発売した。従来の個別部品構成だった検出関連機能部を大幅に省スペース化し、部材コストを１５％削減する。

　 新製品は、携帯機器でヘッドホン、ヘッドセットの接続コネクターとして広く利用される３.５ミリオーディオジャックの検出スイッチ。ジャックの検出や３極/４極ジャックなどの識別を行う。

　 従来、ジャック検出部はコンパレータ、アナログスイッチなどの個別デバイスを用いて構成していたが「より小型化、低コスト化、低消費電力化要求の高まるモバイル機器のニーズ」に応える形で、業界で初めてＩＣ化。個別構成に比べ実装面積で７０％小型化できる。

　 消費電力も、マイク接続時に発生するリーク電流を遮断する機能を搭載するなどで抑えている。

　 検出機能以外の関連機能も集積。ジャックの先端がマイク用のバイアス回路に接触して発生するポップノイズを削除する機能を搭載している。ヘッドセットなどのコントローラキー「Ｓｅｎｄ/Ｅｎｄキー」の制御機能も備え、外付けのマイコンなども必要ない。

　 パッケージは１.４×１.８×０.５ミリメートルサイズの１０ピン（０.４ミリピッチ）ＵＭＬＰを採用している。１千個購入時の価格は０.３３ドルとなっている。