応答時間7ナノ秒と高速な高精度RFパワー検出器LTC5564

　【サンノゼ（米カリフォルニア州）＝加藤特派員】米リニアテクノロジーは、ＲＦパルス信号に対する応答時間が７ナノ秒と高速な高精度ＲＦパワー検出器ＬＴＣ５５６４を発表した。１１月３０日から販売を開始した。３×３ミリメートル、１６ピンＱＦＮパッケージで供給される。

　 伝搬遅延が９ナノ秒の高速コンパレータを内蔵。コンパレータのスレッショルド電圧をユーザーが設定することで、柔軟なトリップポイント設定が可能となる。ラッチイネーブル・ピンをアサートし出力をラッチできるので、短時間のシングルイベント信号やフォールト状態を高速で捕捉できる。

　 同社で製品マーケティングを担当するジェームズ・ウォン・マネージャーは「独自のピーク検出機能により高精度な測定が可能となった。マイクロ波通信、レーダー検出器、ＲＦパワーアンプのモニタリング、自動レベル制御、テスト計測など、幅広い応用分野を期待している」と述べた。

　 ＬＴＣＣ５５６４の仕様は次の通り。
　 ▽動作周波数範囲：６００―１５ギガヘルツ
　 ▽超高速の検出器応答時間：７ナノ秒
　 ▽ダイナミックレンジ：４０デシベル
　 ▽ＲＦ入力パワーレンジ：マイナス２４―プラス　１６ｄＢｍ
　 ▽伝搬遅延：９ナノ秒
　 ▽温度補償：マイナス４０―８５度Ｃ
　 ▽パッケージ：３ミリ×３ミリメートル　ＱＦＮ。