省スペースの車載用同軸コネクタ「TC-25シリーズ（50Ω）」

　ＳＭＫは８日、車載用同軸コネクタ「ＴＣ―２５シリーズ（５０Ω）」を開発したと発表した。ＥＴＣ/ＤＳＲＣ・カーナビゲーション向けに、より低背・省スペースタイプ（同社従来品比３８％減）の製品を開発したもの。

　 レセプタクルとプラグの嵌合にメタルロックタイプを採用し、高い嵌合保持力を有する（コネクタ部のロック強度１００Ｎ以上、ケーブル引張強度１００Ｎ以上）。高強度を保持しつつ挿入力は２０Ｎ以下と低く、操作性をより良くしている。こじり強度をアップさせた設計（同社従来品比６０％増）で耐振・衝撃にも強く車載用機器向けに最適。

　 レセプタクルはＳＭＴ対応の面実装タイプで、高さ４.５×幅８.２１×奥行き９.９ミリメートルの低背・小面積品。同社ＴＣ―１５シリーズ（５０Ω/７５Ωタイプ）と比較し、面積比３８％減を実現している。

　 プラグの適合ケーブルは１.５Ｄ（外径φ３.０ミリメートル）。レセプタクルは自動実装用としてエンボステーピングによる供給。ＲｏＨＳ指令適応品。今後、地上デジタル放送対応の７５Ωタイプの開発も予定する。

　 サンプル価格は５００円/セット（ケーブル除く）。生産能力は月間５０万個。

　 主な仕様は、定格電圧電流ＡＣ２５０Ｖ１Ａ。周波数範囲ＤＣ―６ギガヘルツ。公称インピーダンス５０Ω。電圧定在波比１・５以下。コネクタ嵌合ロック強度１００Ｎ以上。ケーブル引張強度１００Ｎ以上。使用温度範囲マイナス４０―プラス　１０５度Ｃ（コネクタ部分のみ）。