8ナノプロセス採用のローコスト／ミッドレンジ向けFPGA

　米アルテラは、２８ナノ世代のＦＰＧＡに向けたプロセス技術戦略を発表した。ハイエンドＦＰＧＡファミリーに向けた台湾ＴＳＭＣの２８ナノＨＰプロセスに加えて、今回ローコスト/ミッドレンジ製品ファミリー向けに２８ナノＬＰプロセスを採用することを決めた。これにより、広範な選択肢を顧客に提供することを狙う。

　 ２８ナノＬＰプロセスを２８ナノ世代ＦＰＧＡに適用することで、自動車や産業機器などのコストおよび消費電力を重視するアプリケーションに対して、それらの低減を実現する最適な製品を提供可能になる。

　 一方、２８ナノＨＰプロセスは、ハイエンド・アプリケーションで求められるコア性能およびトランシーバ性能を実現するために不可欠とする。１００ギガ/４００ギガシステムの開発を担う、２８ギガビット秒トランシーバなどの高度な機能を統合することで、ハイエンドＦＰＧＡの性能を劇的に向上させる。高性能コンピューティングや軍用機器などに最適という。

　 ２８ナノＦＰＧＡ「Ｓｔｒａｔｉｘ �X」のサンプル出荷は、１１年第１四半期（１１年１―３月）を予定。その他の２８ナノＦＰＧＡ製品は、１１年中に順次発表していく計画だ。