i.MX6シリーズのクアッド/デュアル/シングルコアのアプリプロセッサ

　フリースケール・セミコンダクタ・ジャパンは、ｉ・ＭＸ６（アイドット・エムエックス６）シリーズのクアッド、デュアル、シングルコアのアプリケーション・プロセッサを発表した。サンプル出荷開始は１１年末の予定。

　 最大１.２ギガヘルツで動作する英アーム社設計のＡＲＭ　Ｃｏｒｔｅｘ―Ａ９コアプロセッサをおのおの１個または２個、あるいは４個搭載し、フリースケールの現行プロセッサに比べて最大５倍の性能を発揮するとしている。これにより、スマートフォンや、４年後には４倍以上になると予想されているモバイル・インターネット・タブレット、同３倍が予想されている電子書籍端末、さらに車載システムなど、次世代民生・車載製品において、大幅な性能向上が期待できる。

　 また、ＨＤ３Ｄの映像再生など、高速・大容量の情報処理を低消費電力で実現する設計ができている。

　 新シリーズは、シングル、デュアル、およびクアッド製品の間で拡張性を備えている。共通の設計思想・資産により、シリーズ全体を通じたソフトウエア、および開発ツールの互換性が確保され、内蔵パワーマネジメント機能やＩ/Ｏ、パッケージ・ファミリー内のピン互換性により、システムレベルの複雑性の解消と開発コストの削減が実現できる。

　 インターフェイスとしてＨＤＭＩＶ１.４、ＵＳＢ２.０、ギガビット・イーサネットなどをサポートしている。