電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
1月24日 110124_03 住友大阪セメント 電子材料 電子材料 自動車機器用

大型LiBの安全性と性能アップに貢献する新リン酸鉄リチウム


 住友大阪セメント(東京都千代田区、関根福一社長)は、現在量産しているリン酸鉄リチウムを改良することで、大型リチウムイオン電池(LiB)の安全性を確保しつつ電池性能を大幅に向上できるリン酸鉄リチウムを開発した。

  4月から本格的な市場投入を予定しており、LiB用正極材事業の拡大を加速する。

  昨年4月から同社のリン酸鉄リチウムを採用しているエリーパワー(東京都品川区、吉田博一社長)が、今回の新規開発品に関しても採用を決定している。これにより、エリーパワーは世界最高レベルの安全性を達成しながらもエネルギー密度を約10%向上、かつ連続使用可能温度をマイナス20―60度Cまで広げた新電池の開発に成功した。

  今回の新規開発品は、住友大阪セメントの持つナノ粒子合成技術と表面修飾技術を駆使し、リン酸鉄リチウム粒子の微細構造をナノスケールで制御するとともに、飛躍的に電子伝導性を向上させた。2次粒子顆粒の構造制御で、正極中のリン酸鉄リチウム充填率を増加できるようになったことで大型リチウムイオン電池の安全性を高め、電池性能の大幅向上に貢献する。

  同社は既に年産150トンプラントでの量産実績を持っているが、12年度には年産1千―2千トンレベルの量産プラントを立ち上げる方針だ。


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