プラグとレセプタクルを含む「USB3.0コネクタ」フルライン

　タイコエレクトロニクスジャパン（川崎市、江部秀社長）は、「ＵＳＢ３・０コネクタ」の販売を本格化する。

　 近年、メモリー容量の増大化でデータ伝送の高速化に対する要求が顕著であるコンシューマ機器やＰＣ付属品市場への対応製品として販売するもの。ＵＳＢ３.０コネクタは、従来のＵＳＢコネクタの利点を全て兼ね備えたうえで、さらなる高性能化と省電力化を実現している。

　 同社は、投票権保有会員として「ユニバーサル・シリアル・バス・インプリメンターズフォーラム（ＵＳＢ―ＩＦ）」に所属するタイコエレクトロニクス（ＴＥ）社の日本法人であり、ＵＳＢ３・０コネクタは、このＵＳＢ―ＩＦ制定の規格に完全適合する。

　 ＵＳＢ３.０の伝送速度はＵＳＢ２.０の１０倍に当たる５ギガｂｐｓの高速伝送になっており、これによって、高精細の動画を瞬時にダウンロードすることが可能。

　 ＵＳＢ３.０は、ＵＳＢ２.０との互換性を維持しつつ、ポーリング排除や待機モードによる電力管理などで、省電力化に成功している。バスからの給電能力は１ユニット当たり１５０ｍＡ（ＵＳＢ２.０の５０％増）のため、最大９００ｍＡとなる。これは、ＵＳＢ２.０の最大５００ｍＡと比較して８０％の向上となっている。

　 ＴＥは、近日中にＵＳＢ３.０認定製品群をフルライン展開する予定。

　 この製品群には、ＵＳＢ　ＡおよびＢのプラグとレセプタクル、ｐｏｗｅｒｅｄＢのプラグとレセプタクル、マイクロＢおよびＡＢのプラグとレセプタクル、ケーブルアセンブリなどを含んでいる。さらに、２段タイプや複合タイプなどのバリエーションも拡充していく予定。