放熱用特殊塗料を塗布した薄型・軽量アルミ板ヒートシンク

　菱電商事は1月から、特殊放熱加工ヒートシンクメーカーの韓国・NEXONE（ネクソン）社の製品販売を開始する。

　薄型、軽量を特徴とするヒートシンクで、液晶テレビや白モノ家電のほか、FA、車載分野などへの販売を行う。

　NEXONE社は、放熱効果に優れた特殊塗料をアルミ板金に塗布した独自のヒートシンクを開発製造。放熱効果が高いため、従来のヒートシンクと比べて3分の1程度に軽量化、薄型化が可能。従来のヒートシンクでは放熱効果を得るため複雑化していた形状も、NEXONE社製品では大幅に単純化できる。

　NEXONE社製品は、既に韓国や中国市場で液晶テレビやセットトップボックスなどで多数、採用されている。「国内市場においても、画期的な商品として取り上げられることが期待できる」（菱電商事）。

　製品としては現在、0.6―1ミリメートル厚のSBH（スリムボードヒートシンク）、150マイクロメートル以下のFHB（フレキシブルヒートシンク）の2系列を展開。今後、3ミリメートル厚以上の製品やアルミダイカストタイプの製品も販売していく予定。

　また、55マイクロメートルという超薄型ヒートシンクも既に開発済みで「スマートフォンなどモバイル機器メーカーから注目を集めている」（同社）という。