電波プロダクトニュース



120416_05
日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
4月16日 120416_05 富士通セミコンダクター 半導体集積回路 マイコン・DSP 一般産業用

高レジリエンス技術/FUJIMI搭載の止まらないマイコン


 富士通セミコンダクターは、エルイーテック(東京都墨田区、坂田洋一社長)が開発した信頼性強化技術「高レジリエンス技術/FUJIMI」を搭載したマイコンを開発、製品化する。13年1月からARMコアベースの汎用マイコン「FM3ファミリ」で同技術搭載品のサンプル出荷を開始する。同技術を搭載した32ビットマイコンの製品化は、初となる。

 今回、採用を決めた「高レジリエンス技術/FUJIMI」は「止まらないマイコン」を目指して開発された技術。「パソコンがトラブルに陥った場合に、電源を切って復帰させる」というような仕組みをマイコンに応用したもの。

 具体的には、CPUの処理状態を常に記録しながら、一定間隔でCPUを初期状態に戻す「リセット」を実施。リセット後は直前の記録を元に、処理を再開するというもの。これによりCPUが暴走した場合でも、一定間隔のリセットにより暴走が止まり、マイコンを暴走直前の状態に回復させて処理を継続できる。

 富士通セミコンダクターは、ノイズ源の多い環境下などでの耐性を高める有力な技術としてFUJIMIを評価して、FM3ファミリへの搭載を決定。電力メーターなど、課金業務に関わり、高い信頼性が求められる用途や、センサー端末や産業機器など常時稼働、メンテナンスフリーが要求される用途に向けた製品に搭載していく方針。

 また、ユーザーが同機能を意識せずに利用できるよう、ITRONをベースにした専用ファームウエアなども提供される予定だ。

 FM3ファミリは、汎用マイコンの主力製品群として10年から展開し、11年末には200品種以上を発売するなどラインアップを急速に拡大してきた。

 富士通セミコンダクターでは「基本的な製品種がある程度、そろってきた状況。今後は、FUJIMIのような独自性、新規性の高い機能を搭載したFM3の開発を、外部技術も活用しながら加速させていく」としている。


| 全新製品情報 | 一般電子部品:製品別リスト |
|
電子デバイス:製品別リスト | 電子デバイス:用途別リスト|
|
ホームページへ戻る | 次データへ |