電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
5月28日 120528_01 佐鳥電機 ユニット 電源・アンテナ・高周波部品 一般産業用

スマートユーティリティーネットワーク用規格の無線モジュール


 佐鳥電機は業界で初めて、スマートユーティリティネットワーク(SUN)用無線通信規格・IEEE802.15.4g/e準拠ソフトを搭載した920メガヘルツ 帯無線通信モジュールを製品化した。6月からサンプル出荷を開始し、8月から量産を行う。

 920メガヘルツ 帯無線は国内で7月25日から利用可能になる新たな無線通信。無線LANやZigBeeなどの無線通信で使用される2.4ギガヘルツ 帯無線に比べ、壁や装置など電波障害物の背後に回り込む特性に優れ、到達距離も100メートル以上と長いという特徴がある。

 例えば、屋上の太陽光パネルと、室内の電力計を安定して無線接続できるといったことが可能になる。

 920メガヘルツ 帯無線の応用は、様々な分野、領域で検討されているが、特にスマートメーターや各種センサーネットワークでの応用が期待されている。

 その中で、スマートメーターやセンサーネットワークなどのSUN用途での無線通信プロトコルとしてIEEE802.15.4g(物理層)/同e(MAC層)が規格化されている。

 佐鳥電機が製品化した920メガヘルツ 無線モジュールは、このIEEE802.15.4g/e準拠のプロトコルスタックソフトウエアを業界で初めて搭載した製品。搭載する同ソフトは、同規格策定の主要メンバーを務めるプロキューブド社の協力を得て実現した。

 モジュールのサイズは20×40×4ミリメートルと、業界最小クラスを実現。送信出力も1mW、10mW、20mWの3段階で変更できる。チップアンテナ内蔵と、アンテナ外付けの選択も行える。インターフェイスはSPI、URAT、GPIO、A/Dなどを備える。

 また開発・評価用のベースボードも用意。USB―UART変換チップを搭載し、USB給電にも対応している。モジュールとベースボードをセットにした開発キットの価格は3万5千円。

 同社では、モジュールをベースに、既存機器での920メガヘルツ 帯対応を容易にするUSBドングル型モジュールの開発も製品化する方針。また、IEEE802.15.4gシステムでの相互接続を目的にしたWi―SUNアライアンスの仕様(現在策定中)にも「積極的に対応していく」(同社)としている。



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