完全統合型LEDドライバー・マイクロモジュール2種

　米テキサス・インスツルメンツ（TI）は、完全統合型のLEDドライバー・マイクロモジュールとして「TPS92550」と「TPS92551」の２種類を発表した。LEDドライバーの設計における複雑な部品レイアウトの問題を解決。また外付け部品も不要となるため、ＬＥＤ照明回路設計の簡素化と迅速化を実現する。

　両製品とも出力電流450mAのDC／DC　LEDドライバーモジュールで、LEDの点灯に必要とされる電力回路と受動回路を１個のICパッケージに集積した業界初の製品となる。

　TPS92550は出力電力14W、TPS92551は同23W。1個のモジュールで4個以上の部品と置き換えが可能で、電源設計リソースを削減、部品調達も簡素化する。

　ＴＩの設計支援ツール「WEBENCH　LEDアーキテクト」と併用することで、照明設計者は最大18のLEDで構成されたストリングを、最大96％の電力効率で駆動する電源回路を最小限の部品で、短期間で設計できる。

　TPS92550は入力電圧範囲4.5―36V。出力電圧最大36V。スイッチング周波数400キロヘルツ　。制御LED数10個。一方のTPS92551は、入力電圧範囲4.5―60V。出力電圧最大60V。スイッチング周波数800キロヘルツ　。制御LED数16個。いずれも７ピンTO―PMODパッケージで提供。

　現在量産出荷中。価格は1千個一括受注時でTPS92550は5ドル、TPS92551は5.5ドル。