小型・高機能の磁気比例型電流センサー「CSD-80BS」

　ミツミ電機は、小型ながら高い機能を備えた磁気比例型電流センサー「ＣＳＤ―８０ＢＳ」を開発した。１１月からのサンプル配布開始を予定し、セブミツミ（フィリピン）で１３年１０月から量産開始を計画する。

　用途は、インバータエアコンやスマートメーター、蓄電池、太陽光パワーコンディショナなど。これまで培ってきた磁気シミュレーション技術、磁性材料技術などのコア技術を生かして、高精度かつ小型、低コストの電流センサーの商品化を目指し、それらを達成するための要素を含む磁気比例方式を選択、今回の製品を開発した。

　特徴は、装置の軽量化や薄型化に対応した小型パッケージ。磁気回路の最適化による優れた測定精度（直線性）。同社独自のコア構造により、外部磁場による誘導ノイズを低減。

　主な仕様（暫定仕様）は、定格電流プラスマイナス８０Ａｒｍｓ。電源電圧５・０Ｖｔｙｐ。中点電圧２・５Ｖｔｙｐ。電流感度１４.９ｍＶ／Ａｔｙｐ。測定直線性プラスマイナス１・０％。周波数帯域１００キロヘルツｔｙｐ。絶縁耐圧２・５ｋＶｍｉｎ。外形寸法１６.０×２１.２×高さ１３.１ミリメートル。

　サンプル価格は１５００円（消費税別）。

　今後の民生／産業エレクトロニクス製品は、電流検出精度を高め、安全かつ無駄のない電力消費性能を向上することが求められ、電流センサーの役割は重要性が増していく。

　同社では、家電市場や電力ファシリティ市場、産業機器市場、車載市場などの各市場ニーズに対応し、電流センサーの製品ラインアップを拡充していく計画。