電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
9月26日 120926_01 ラピスセミコンダクタ 半導体集積回路 マイコン・DSP 一般産業用

直列リチウムイオン電池等を制御保護できるLSIチップセット


 ロームグループのラピスセミコンダクタは、業界最大の16セル直列のリチウムイオン電池(定格電圧3.6V)、リン酸鉄系リチウムイオン電池(同3.3V)を制御、保護できるLSIチップセットを開発した。

 新製品は、バッテリパックの情報を収集し、制御するアナログフロントエンドIC「ML5238」と、アナログフロントエンドLSIをモニターし、制御するためのマイクロコントローラIC「ML610Q486P」からなるチップセット。

 アナログフロントエンドLSIはラピスセミコンダクタ宮崎(宮崎市清武町)で、マイクロコントローラICはラピスセミコンダクタ宮城(宮城県大衡村)でそれぞれ13年2月から量産を開始する。

 ラピスセミコンダクタを含め、これまで業界では最大13セル直列のリチウムイオン電池/リン酸鉄系リチウムイオン電池の制御・保護LSIしかなかった。正極材に、レアメタルのコバルトに代えてリン酸鉄を使用。熱暴走の危険が少ないことから中国の電動アシスト自転車市場を中心に採用が増えているリン酸鉄系リチウムイオン電池のほか、電動工具、無停電電源装置(UPS)などのリチウムイオン電池の制御用、保護用ニーズに応える。

 新開発のLSIチップセットは、従来の13セル直列接続対応品と同じ86.5V高耐圧0.5マイクロメートルCMOSプロセスを採用。2チップ構成で、5―16セルを直列接続したリチウムイオン電池パックに対応した。

 ±30mV(typ)だった電圧測定検出精度を±10mV(同)に高精度化。消費電流も通常動作時に従来品で350μA(typ)だったのを250μA(同)に抑えた。パワーダウン時0.1μA(typ)の消費電流は従来品と同じ。

 また、トランジスタスイッチのオン抵抗を低くすることにより、これまで50mAだった最大セルバランス電流を100mAに高めたセルバランス用スイッチを内蔵し、セルバランス用外付け回路を不要にした。リチウムイオン電池の過充電、過放電状態を検出し、外付けの充放電制御用FETを直接駆動して充放電を制御できる。



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