電波プロダクトニュース



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9月28日 120928_07 ルネサス 半導体集積回路 マイコン・DSP 自動車機器用

車体用40ナノフラッシュメモリ内蔵の32ビットマイコン「RH850]


 ルネサスエレクトロニクスは、業界初の40ナノ半導体製造プロセス技術を用いたフラッシュメモリー内蔵マイコン「RH850」の第1弾製品を発表した。自動車の車体制御向けマイコンで、40ナノプロセスを生かした低消費電力、高性能などが特徴。13年1―3月からサンプル出荷し、量産は15年3月期を予定する。

 RH850は、同社マイコン「V850」のCPUコアをベースに開発された「G3コア」を搭載する新しい32ビットマイコンで、車載向けに展開する。

 最大の特徴は、フラッシュメモリー内蔵マイコンとして業界初の40ナノプロセスを採用する点。競合他社が従来の90ナノ品から55―65ナノプロセスへの移行を進める中で、ルネサスは40ナノプロセスを実現。「40ナノの採用で機能、性能を先取りする。同一機能、性能のマイコンであれば、消費電力面で優位になる」(マーケティング本部・金子博昭自動車システム統括部長)。

 RH850では、エンジン、シャーシ、エアバッグなど、自動車の用途別に8製品シリーズをラインアップする予定で、今回第1弾として車体制御向けの「Fシリーズ」を発表した。

 Fシリーズは、性能、消費電力など、求められるニーズに応じて3製品グループで構成する。動作時の消費電力抑制を最優先したローパワー品「F1L」、間欠動作用途で総合的な低消費電力化が図れる「F1M」、デュアルコア構成で多機能を特徴とする「F1H」の3グループ。

 13年1―3月にサンプル出荷を開始するF1Lは「他社製品の約3分の1の消費電力を実現できる」としている。

 金子統括部長は「RH850のほかの7製品シリーズについても、来年夏頃にはサンプル出荷を開始できるよう、開発を急ぎたい」と話している。なお、RH850の生産は那珂工場(茨城県ひたちなか市)で実施する。


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