電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
10月12日 121012_02 ルネサスエレクトロニクス 半導体集積回路 マイコン・DSP パソコン・OA機器・LAN用

マイコンベースによるスケーラブル電源チップセット


 ルネサスエレクトロニクスは、パソコン・サーバーなどのプロセッサ用電源(電圧レギュレータ=VR)として、業界初のマイコンベースによるスケーラブル電源チップセットのサンプル提供を開始する。同社が注力するマイコン技術とアナログ技術の相乗効果を発揮させた製品で、13年1月から量産を開始し、13年末には月産50万セットを計画する。

 新チップセットは、マイコンベースのデジタルインターフェイス搭載VRコントローラ「R2A30521NP」と、電流検出回路を内蔵したインテリジェントDriver―MOSFET集積パワーデバイス「R2J20759NP」で構成する。

 最新のサーバーやパソコンでは、稼働時の性能とともに、休止時の徹底した省エネ動作が要求され、VRではプロセッサなど上位システムとの綿密な情報交換を行い、高度な電源管理を行う必要がある。

 新チップセットでは、VRコントローラがデジタルシリアルインターフェイスにより、プロセッサなど上位システムと電源やシステムの状態を相互交換しながら、パワーデバイスを最適な動作モードに制御する。マイコンベースの特徴を生かし、動作周波数や保護機能の設定値など各種パラメータをソフトで変更できる。

 パワー部のR2J20759NPには、電流検出回路やPWM制御回路などを集積。基板上に外来ノイズに敏感な電流検出用配線とPWM制御信号回線が不要で、回路設計が容易になる。インダクタンスの直列抵抗を使って出力電流を検出した従来のシステムに比べて、基板面積を40%程度削減できる。

 チップセットを用いることでVR電源全体の消費電力は、スタンバイモード時に約50mW、超スタンバイモード時には約0.8mWまで低減できる。


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