電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
10月22日 121022_02 TDK ユニット センサーモジュール 自動車機器用

HEV/EV等向け小型で安価な高精度電流センサー


 TDKは、従来のホール効果を利用した電流センサーに比べて、小型で安価な新構造の高精度電流センサーを開発した。HEVやEVなどにおける充放電、モーターインバータなどの電流監視用途に向けて400Aタイプからサンプル出荷を開始した。標準サンプル価格は2万円。生産は13年から月間5千台で立ち上げ、16年には日本のほか、タイの工場などに生産を広げ、年間で300万台を目指す。

 電流センサーは、これまで電流の流れているものに対し、電流に垂直に磁場をかけると、電流と磁場の両方に直交する方向に起電力が現れるホール効果を利用した磁気センサーが主に使われてきた。しかし、リングコア材に高価な低保磁力のパーマロイ合金が使用されている。

 同社が開発した電流センサーはリングコアを廃し、ヒステリシスを非常に小さく抑制できる構造を採用することで、パーマロイ合金の代替として安価な純鉄の使用を可能にするとともに高精度化を実現した。

 また、外部磁場に対しては十分なシールド効果を持つ構造になっている。さらにセンサーとバスバーを一体構成することで、小型、軽量化を実現した。

 電流範囲については、自動車分野をターゲットに100―800Aをカバーする。太陽光発電などの電力ファシリティ分野向けについても、14年から低電流タイプを市場に投入していく考えだ。

 同社は、先にHDD用ヘッドで培ったGMR技術と薄膜コイル技術などを融合したGMR電流センサーを開発している。今回の新構造の電流センサーはこれに次ぐ新製品となる。


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