電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
1月17日 130117_01 日本計器製作所 半導体集積回路 変換部品 一般民生用

オートクリーニング機能付きLED冷却用正逆回転ファン


 日本計器製作所(東京都大田区、青柳衆一社長)は、LEDランプの冷却用に「オートクリーニング機能付き正逆回転ファン」を開発した。冷却ファンによる強制空冷を行うことで、LED入力電力15Wへの対応が可能になり、小型LED電球でも1500ルーメンの高輝度化が実現できる。オートクリーニング機能により、吸気口にごみがたまり冷却性能が低下する問題も解決した。同冷却ファンは、店舗照明用などの「E16/E17LEDランプ」などでの採用を想定しており、13年4月頃からの量産開始を予定する。



 LED照明の本格普及に向けた課題の一つに発熱対策の問題がある。「オートクリーニング機能付き正逆回転ファン」は、これを解決するために開発したもの。同ファンを使用することでLEDランプの発熱温度を下げられるため、一般的なファンなし自然空冷タイプのLEDランプと比べて、LED入力電力の大幅な向上が図れる。同社が実施した試験では、E17LEDランプで15.1WのLED入力電力への対応が可能となり(従来のファンなしタイプは3.3W)、1500ルーメンの高輝度LEDランプを実現できる。

 一方で、LEDランプにファンを使用する際のデメリットとして、吸気口にごみがたまり風量が減少することで、徐々に冷却性能が低下する問題があったが、同社はこれを解決するため、ファンが正逆回転してごみを自動的に除去する「オートクリーニング機能」をファンに搭載した。

 ファンが正逆回転し、吸気側に付着するダストを取り除けるため、経年での冷却性能低下を抑制できる。  正逆回転ファンは(1)電源投入時、確率50%で正逆転するファン(2)電源投入時、最初30秒間逆回転、その後約60秒間正回転するファン、60分間隔で逆転30秒、正転60分を繰り返す―の2種類を開発した。確率50%で正逆回転するファンを用いた場合、ファンの位置に関係なく機器内の冷却均一化が可能。

マイコン制御不要

 同社の「精密回転ファン」は、部品精度の徹底改善により、回転数公差±3%とし、騒音ばらつき±1デシベルA以下を達成。ファン効率改善では、負荷点でモーターが最大効率となるよう設計している。

 同社の正逆回転ファンは、オートクリーニング技術により、マイコン制御不要でモーター単独でのクリーニング機能を実現しており、比較的低コストでの供給が可能。

 同社では今後、オートクリーニング機能付き正逆回転ファンを、店舗用E16/E17LEDランプや、LEDダウンライトなどに展開していく計画。LEDダウンライトにファン搭載することで、「従来のファンなしタイプのダウンライトの重量を5分の1程度まで軽量化できる」(宮原雅晴副社長)という。

 同社では現在、オートクリーニング機能付き正逆回転ファンのサンプル展開を進めており、13年4月頃からの量産開始を予定する。


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