電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
2月15日 130215_01 三菱マテリアル 電子材料 電子材料 一般産業用

低騒音・低鉄損のリアクトル用 圧粉成形コア


 三菱マテリアルは、HEV、EVをはじめとする各種電気自動車のDC―DCコンバータ、太陽光発電や風力発電のパワーコンディショナおよびエアコンなど省エネ家電用インバータの静音化、高効率化を実現するリアクトル用圧粉成形コアを開発した。

 これまでのDC―DCコンバータなどに使用されるリアクトルコアには0.1ミリメートル厚の高級電磁鋼板が使用されてきた。しかし、高級電磁鋼板が高額である上に、多数枚の積層が必要となるため製造コストが高くなること、製品形状に制約が大きく小型化が困難であることなどから、現在は圧粉成形コアの採用が進んでいる。

 現状の圧粉成形コアは、リアクトルコアとして使用したときにDC―DCコンバータなどのIGBTやMOSFETのスイッチング動作に伴う騒音が発生し、自動車や住宅などの居住空間の快適性を損なうといった問題があった。  今回、同社が開発したのは、騒音が小さく、しかも鉄損(動作時にコアの発熱として失われるエネルギー)が小さい圧粉成形コア。

 鉄損が小さいことを特徴とする独自の高耐熱MgO系絶縁皮膜を施した純鉄粉末をベース材料に、騒音の原因となる圧粉成形コアの磁歪(リアクトルに電流を流したときにコアが伸び縮みする現象)を低減するために配合する合金粉末の組成、粒度を最適設計するとともに、バインダ添加プロセス、成形・熱処理プロセスの見直しを行うことで、低騒音で低鉄損のリアクトル用圧粉成形コアの開発に成功したもの。

 この新製品を搭載することにより、従来の同社製品と比較してリアクトルから発生する騒音が最大約13デシベル程度低減されるとともに、従来以上の高い電源効率が得られることが実証されている。


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