LEDのブルーライト抑制用ブルーライトカット微粒子

　積水化成品工業は、ＬＥＤに含まれるブルーライト領域の光を抑制するブルーライトカット微粒子を開発した。有機微粒子ポリマー「テクポリマー」の粒子中に色素を取り込んだ新微粒子で、ブルーライト領域のカット率を最大６０％まで任意にコントロールすることができる。

　ＬＥＤ液晶分野は、スマートフォン、タブレットＰＣなどの表面保護フィルムとしての用途展開のほか、ＬＥＤ照明分野での照明カバー、液晶パネル部材としての用途展開、新市場開拓を進める。

　新開発のブルーライトカット微粒子は、有機微粒子中に色素を取り込むことで、テクポリマーの持つ光拡散特性に加え、ブルーライト領域の光を抑制できる特性を持つ。従来のアクリル微粒子と比べブルーライトを抑制できる。フィルムにブルーライトカット微粒子をコーティングし、ブルーライトカット率を任意にコントロールできる。

　色素以外の添加剤を含有させた微粒子も製造することや、粒子の粒度分布をそろえることもできる。様々な光学用途へ展開が可能とみている。