超小型0.3ミリピッチ奥行き2.85ミリのFPCコネクタ

　日本モレックス（神奈川県大和市）は、スマートフォンやデジタルカメラなど、部品設置スペースが限られる用途向けに、奥行き２.８５ミリメートルとコンパクトな０.３ミリピッチＦＰＣコネクタ「５０３５６６」を発表した。同社の０.３ミリピッチ製品の中で、最も奥行き寸法が小さいＦＰＣコネクタとなる。

　５０３５６６ＦＰＣコネクタには、フロントフリップタイプのＥａｓｙ―Ｏｎアクチュエータなど、モレックスのほかのＦＰＣコネクタで実績のある機能を採用。さらに、改善および新たな機能を付加し、より安定した嵌合機能と確実な接続保持、優れた作業性を実現した。

　同コネクタは耳付きＦＰＣケーブルに対応し、ＦＰＣケーブルを適切かつ確実に装着するため、ＦＰＣケーブルのタブを目視確認しやすいハウジング設計を採用している。

　また、ＦＰＣケーブルを挿入しやすい幅広の挿入口や操作しやすいアクチュエータ長さで、作業性と組み立てスピードの向上に寄与する。

　接点を偶数端子・奇数端子ともに可動式接点構造にすることで、ＦＰＣケーブルの上下引き回し時にも接点が追従し、より確実な電気接触維持とＦＰＣケーブル保持力を実現している。

　９極から５１極までと小極から多極まで幅広く極数を展開し、設計の柔軟性に寄与する。 　用途は、スマートフォン／携帯電話やタブレット端末、ポータブル音楽プレヤー、デジタルカメラ／ビデオカメラ、ポータブルナビ、携帯ゲーム機、ノートＰＣなど。