高電流用途向け13.0Aまで対応可能な4.2ミリピッチコネクタシステム

　日本モレックス（神奈川県大和市）は、各種産業分野での高電流用途向けに、最大１３.０Ａまで対応可能な「Ｍｉｎｉ―Ｆｉｔ　Ｐｌｕｓ　４.２０ミリピッチコネクターシステム」を発表した。既存のＭｉｎｉ―Ｆｉｔ製品ファミリーとの互換性を持ち、高電流・高電力密度・中規模電源に対応する。

　同システムは圧着端子、ヘッダー、およびＰＣＢレセプタクルで構成され、１６ＡＷＧワイヤを使用することで１極当たり１３.０Ａまで対応が可能。端子は既存のＭｉｎｉ―Ｆｉｔ製品の全てのプラグおよびレセプタクルハウジングで使用可能で、Ｍｉｎｉ―Ｆｉｔ製品のあらゆるライトアングルヘッダーはＭｉｎｉ―Ｆｉｔ　Ｐｌｕｓとの互換性を確保している。既存のＭｉｎｉ―Ｆｉｔ　Ｊｒ．およびＭｉｎｉ―Ｆｉｔ　ＢＭＩ（ブラインドメイトインターフェイス）システムと同一の基板レイアウトで、ハウジングと治具も共用可能。

　特徴は、高電流に対応した独自の合金製圧着端子によって１極当たり最大１３.０Ａ定格電流に対応。特許取得の細長ディンプル設計を採用した端子によって接続信頼性を向上させた。既存のＭｉｎｉ―Ｆｉｔ用モレックス製圧着用治具が利用できるため、新たな治具が不要。

　金めっき端子特殊品で挿抜回数１５００回、スタンダードシリーズは金めっき端子では１００回、スズめっき端子では７５回と、高嵌合サイクルに最適。複数ハーネス接続の識別用に白・黒などのカラーオプションが利用できる。

　洗濯機や乾燥機、冷蔵庫などの白モノ家電、ＯＡ用コピー機やプリンタ、自販機、遊戯機器、サーバー・バックプレーン、医療用レントゲン機器、商用車の電子制御モジュールなど広範な用途に対応する。