産業用機器向け樹脂フード採用の軽量ハーフピッチI/Fコネクタ

　日本航空電子工業は、工作機械や半導体製造装置などの各種産業機器向けに、樹脂製フードの採用で軽量化を実現したハーフピッチ（１.２７ミリメートル）インターフェイスコネクタ「ＤＦ０２シリーズ」を開発した。

　産業機器市場では、機器の進化に伴い、搭載コネクタにも耐環境性や小型軽量、低コストへの対応が求められている。これらのニーズに対応し、ハーフピッチインターフェイスコネクタを開発した。

　フード材料に樹脂を使用して軽量化を実現。ニッケルめっきによりシールド効果を持たせ、ＥＭＩ対策も十分考慮した。ワンタッチロック方式採用により操作性に優れる。

　特徴は、レセプタクルはワンタッチロックとネジの兼用仕様。端子をカバーで覆うことで、異物付着による短絡防止構造を採用している。シェルと一体化させたフックによりこじり強度をアップ。

　プラグはフード材料に樹脂を使用し、小型・軽量・ローコスト。ニッケルめっき仕上げでシールド効果を持たせてＥＭＩ対策としている。フードは作業性が良い二体構造で、リペア性に優れたラッチロック式を採用した。結線作業を省力化する圧接タイプを用意（ＡＷＧ＃２８―３０まで対応）。独自の工夫によってハーネス作業時間を短縮している。

　適用市場は、工作機械、サーボアンプ、ロボット、半導体製造装置、通信機器、計測機器、放送機器など。

　一般仕様は、定格電流０.５Ａ／１本当たり。定格電圧ＡＣ２５０Ｖｒｍｓ。絶縁抵抗はコネクタ単体で１００ＭΩ以上（初期）／１０ＭΩ以上（試験後）。耐電圧はコネクタ単体でＡＣ５００Ｖｒｍｓ（初期）／ＡＣ３００Ｖｒｍｓ（試験後）。使用温度範囲はマイナス２０―プラス８０度Ｃ。