車載グレードのシリアルNOR/NANDフラッシュメモリー各3種類

　スパンションはこのほど、フラッシュメモリー製品に六つの車載用デバイスを追加し、車載用フラッシュメモリー製品ポートフォリオを強化した。シリアルＮＯＲおよびＮＡＮＤのメモリー容量をそれぞれ３種類ずつ新たに追加し、広い温度範囲や自動車システム開発における厳しい品質要件に対応する。

　「ＦＬ１―ＫシリアルＮＯＲフラッシュファミリ」に、新たに容量１６／３２／６４メガビットの幅広い動作温度範囲（−４０〜１２５度Ｃ）に適した車載用デバイスを追加。

　また、−４０度Ｃから１０５度Ｃの動作温度範囲に適応する車載用「ＭＬ―Ｇ１ＮＡＮＤフラッシュメモリ」に１／２／４ギガビットの容量をラインアップした。

　新しいデバイスは全て、車載グレード製品の業界基準であるＡＥＣ―Ｑ１００と生産部品承認プロセス（ＰＰＡＰ）に準拠している。

　同社フラッシュメモリ事業グループのロビン・ジグール上級副社長は「当社は、２０年以上にわたって車載用フラッシュデバイスにおけるリーダーシップを維持している。ＡＤＡＳ（先進ドライバーアシスタンスシステム）、車載向けクラスタ、インフォテインメントやデータ・ロギング・システムといった、アプリケーションがより広い範囲の車両で標準装備されるにつれて、自動車関連ＯＥＭからの車載グレードコンポーネントに対する需要が拡大していく」と考えている。

　車載グレードのフラッシュメモリーは、車載用途以外にもソーラーインバータ、電源スイッチ、ファクトリ・オートメーションおよび安全監視装置といった産業用途にも適応可能。