産業用汎用インバータ向けねじ端子型アルミ電解コンデンサ

ＴＤＫのねじ端子型 アルミ電解コンデンサ

　ＴＤＫは２３日、ＥＰＣＯＳブランドのねじ端子型アルミ電解コンデンサとして、小型化と優れたリプル電流耐量を両立した三つの新シリーズを開発、商品化したと発表した。産業用アルミ電解コンデンサの主力生産拠点である、ハンガリー工場で１５年１月から量産を開始する。

　新シリーズは、同社が豊富な実績を有するエレベータ、工業用ポンプ、工作機械などに使用される産業用汎用インバータ市場をターゲットにしたもの。

　小型、大容量のためのアルミ箔、ＥＳＲ特性に優れたアルミ箔や電解液などの主要構成材料を使用して、小型化と高リプル化を両立した。

　新シリーズは「Ｂ４３７０３」「Ｂ４３７０４」「Ｂ４３７０５」。　Ｂ４３７０３は、従来品に比べて最大２０％の小型化を実現するとともに、従来品同等のリプル電流耐量を備えている。３５０―４５０Ｖ定格で１５００μ―２万２千μＦをカバー。サイズはφ５１.６―φ９０×８０.７―１９７ミリメートル。

　Ｂ４３７０４は、従来品に比べてリプル電流耐量を最大２５％高め、しかも小型化した。３５０―５５０Ｖ定格で８２０μ―２万２千μＦをカバー。サイズはφ５１.６―φ９０×８０.７―２２１ミリメートル。

　Ｂ４３７０５は、リプル電流耐量を従来比で最大４０％向上し、サイズ（φ５１.６―φ９０×８０.７―２２１ミリメートル）を従来品と同等にした。３５０―４５０Ｖ定格で１千μ―１万８千μＦをカバーする。

　３シリーズのいずれも動作周囲温度は８５度で、耐用寿命１万２千時間の設計。

　ケースの底板に固定用のスタッドボルトが付いたタイプも用意している。