モバイル機器向けタクトスイッチサイドプッシュ基板落とし込みタイプ

アルプス電気のタクトスイッチ サイドプッシュ基板落とし込み タイプ「ＳＫＴＧシリーズ」

　アルプス電気は２９日、スマホなどのモバイル機器向けに、タクトスイッチサイドプッシュ基板落とし込みタイプ「ＳＫＴＧシリーズ」（ＩＰ６７相当）を開発、量産開始したと発表した。基板落とし込みタイプとすることで大幅な低背化を図るとともに、高い信頼性を実現している。

　新製品は、モバイル機器の薄型化や軽量化に伴う電子部品への小型・薄型化ニーズに対応して開発したもの。基板落とし込みとすることで、同社従来品（ＳＫＴＤシリーズ）よりもさらに低背化を進め、基板からのスイッチの高さ０.８５ミリメートルと従来品比約４５％減を実現。セットの小型・薄型化に貢献する。

　実装方式に基板落とし込みタイプを採用したことで、スイッチと基板の接続にフレキやサブ基板が不要なため、セット設計のコストダウンにも貢献できる。機構設計技術や材料技術による各部材の設計や組成を最適化したことでも実装強度を確保している。

　小型化・低背化で損なわれがちな動作寿命は、解析技術によりメタルコンタクトを最適化することで確保。３.７×３.５ミリメートルの小型化と２０万回の長寿命を両立した。基板切り欠き部に実装することで、はんだ剥離強度を向上。接点密閉構造採用で、ＩＰ６７相当の防じん・防水性能に対応。

　用途はスマホ／タブレット端末などのモバイル機器、カメラ、ウエアラブル端末など。

　サンプル価格は６０円（税込み）。角田工場（宮城県角田市）で今月から量産を開始し、１５年４月には月産３００万個の生産を予定する。

　外形サイズは、３.７×３.５×実装高さ０.８５ミリメートル。作動力は１.６Ｎ。移動量０.１５ミリメートル。動作寿命２０万回。最大定格１２ＶＤＣ／５０ｍＡ。