エナジーハーベスティング機能内蔵セキュアNFC/RFIDタグ認証用IC

セキュアな認証とワイヤレスでのデータ収集 を実現する「ＭＡＸ６６２４２」の使用イメージ

　米マキシム・インテグレーテッドはセキュアＮＦＣ／ＲＦＩＤタグ認証用ＩＣを発表した。エナジーハーベスティング機能を内蔵し、マスター／スレーブデバイス間の機密データ転送を保護する。

　新製品「ＭＡＸ６６２４２　ＤｅｅｐＣｏｖｅｒセキュア認証用ＩＣ」１個だけで、設計者はホストマイコンを使用せずにエンベデッドシステム上でセキュアなワイヤレスデータ通信を実行することができる。

　新製品はワイヤレスＮＦＣ／ＲＦＩＤインターフェイスとＩ^２Ｃインターフェイスを組み合わせた先進的なタグで、マスター側機器の主電源が機能していない場合でも、ポータブル機器から重要なシステムデータを収集できる。

　医療データのセキュアなワイヤレス転送や資産トラッキングなどのアプリケーションに最適な製品。

　内蔵するＳＨＡ―２５６暗号エンジンは、データダウンロード用の秘密鍵に基づく対称チャレンジ／レスポンス認証を提供する。また複数のメモリー設定が可能なオプションを備えている。

　ユーザーはセキュアなマスター／スレーブシステムを構成して、ＥＥＰＲＯＭエミュレーションモードを使ってリセット不可のカウンタを作成することにより、使用回数制限を設定できる。

　ＭＡＸ６６２４２は外部電源を必要とせず、代わりに２ＩＣインターフェイスを介して接続される温度センサーなどの周囲のＩＣへの給電に使用可能なエナジーハーベスティング機能を内蔵。生成された電力でスレーブデバイスに電源を提供しデータを収集する。

　１.８Ｖおよび３.３Ｖ電圧出力に対応。