電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
11月17日 141117_01 ラピスセミコンダクタ 半導体集積回路 マイコン・DSP 一般民生用

高ノイズ耐性、高温安定動作の16ビットローパワータフマイコン


ラピスセミコンダクタの16ビット
「パワータフマイコン」

 ロームグループのラピスセミコンダクタはノイズに強く、動作温度をマイナス40─105度に広げた16ビット汎用ローパワーマイコン「ローパワータフマイコン」を開発した。ノイズ、熱によるマイコン誤動作の課題を解決できる。

 「高機能化、多機能化、自動化などで従来の8ビットマイコンから16ビットマイコンへの置き換えが進む家電製品、産業機器の高ノイズ耐性、高温安定動作の要望に応えた。16ビットマイコンは新規参入したばかりだが、特徴ある製品を発売し、業界トップシェアの電池駆動の8ビットマイコンに続くローパワーマイコンシリーズに育てていく」(同社)。

 既にサンプル出荷を始め、15年3月から量産。月産15万個体制でスタート。数年後には年間5億円の売上げを見込む。

 静電気放電(ESD)ノイズテストの国際電気標準会議(IEC)規格最高レベル4(試験電圧プラスマイナス8kV)を超えるプラスマイナス30kVの電圧ノイズに耐えられる。

 掃除機、洗濯機のモーターやIH調理器のIHなどから発生する自己ノイズや静電気、放射ノイズ、電源ノイズなどの外部ノイズへの耐性を大幅に強化。炊飯器、IH調理器のヒーターや掃除機のモーター、冷蔵庫のコンプレッサなどからの発熱、放熱にも強い。

 ラピスセミコンダクタ宮崎で開発した。生産は前工程がラピスセミコンダクタ宮城、後工程は一部外部委託し、最終品質確認はラピスセミコンダクタ宮崎で行う。

 ローパワータフマイコンは新開発の16ビットCPUコア「U16」を採用した汎用の16ビットローパワーマイコン第2弾。0.15マイクロメートルCMOSプロセスを採用した。

 また、入力段のシュミット回路やノイズフィルタによる信号ノイズ対策を強化。アナログ回路間のシールド配線を最短配線するなどで回路間のノイズの侵入を防いだ。4ch16ビットPWM出力によりパワー半導体IGBTの制御が可能。大電力を必要とする炊飯器、ホームベーカリ、IHヒーターといった家電製品や産業機器に適している。

 内蔵ROM32/48/64キロ バイト 、パッケージ48P―TQFP/52同/64P―QFP・64TQFPの9品種をそろえた。

 同社では、リファレンスボードの直近に置いた金属板にノイズを直接入れてマイコンのノイズ耐性を評価する独自のESDガン直近試験を実施。IECノイズテスト(リファレンスボードによる間接放電試験61000―4―2)最高レベル4(試験電圧プラスマイナス8kV)を超えるプラスマイナス30kVの試験電圧をクリアし、高ノイズ耐性を確認した。


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