150度対応で振動・衝撃に強い車載向け電源回路用パワーインダクタ

ＴＤＫの車載向け電源回路用パワー インダクタ「ＣＬＦ６０４５ＮＩ―Ｄ」

　ＴＤＫは車載向け電源回路用パワーインダクタ「ＣＬＦ６０４５ＮＩ―Ｄ」を開発し、来年２月から量産を開始すると発表した。

　自動車の電子制御ユニット（ＥＣＵ）は増加傾向にあり、その電源回路で、ノイズ対策や電圧安定化の目的でパワーインダクタが使用されている。車載向けとして、エンジンルーム内の厳しい使用条件にも耐えるマイナス５５―プラス１５０度までの広い温度範囲に対応し、振動や衝撃などの機械的強度を向上させた。ＡＥＣ−Ｑ２００に準拠。

　新製品は独自の材料技術により、ワイヤ被膜や接着剤に耐熱性の高い材料を選定、ワイヤと端子の継線部分には溶接工法を導入し、はんだレス構造を実現した。さらに独自の構造設計によって機械的強度を向上させており、エンジンコントロールモジュール（ＥＣＭ）やエアバッグ、ＡＢＳ、ヘッドライトなどのＥＣＵに使用可能。また、自動一貫ラインの製造工程を導入しており、高信頼性高品質の製品供給を実現している。

　今回の新製品はサイズ６ミリメートル角で、順次小型サイズ５ミリメートル角、中・大型サイズ７ミリメートル角、１０ミリメートル角、１２.５ミリメートル角をラインアップする。サンプル価格５０円／個、当初月産１７０万個を予定。