POL電源の設計を簡素化するDC/DC降圧電源モジュール

インターシルのＤＣ─ＤＣ降圧電源モジュール 「ＩＳＬ８２０３Ｍ」

　米インターシルは通信、試験・計測、産業機器のＦＰＧＡ、ＡＳＩＣ、マイクロプロセッサ、ＤＳＰなどのポイント・オブ・ロード（ＰＯＬ）電源の設計を簡素化するデュアル３Ａ／シングル６ＡのＤＣ／ＤＣ降圧電源モジュール「ＩＳＬ８２０３Ｍ」を発表した。

　新製品は９×６.５×１.８３ミリメートルサイズで、最大９５％の高効率を実現。低消費電力を要求するバッテリ駆動を含めた低電圧機器向けに、高性能で使いやすい電源ソリューションを提供する。

　ＩＳＬ８２０３Ｍは２.８５Ｖから６Ｖの入力電圧範囲に対応し、ＰＷＭコントローラ、同期整流スイッチングＭＯＳＦＥＴ、インダクタ、受動部品をワンチップ・モジュールとして集積した包括的な電源システム。可変出力電圧範囲は０.８Ｖから５Ｖで、３Ａデュアル出力、または６Ａシングル出力の電源として利用できる。

　効率の最大化を目的に開発。１５度／Ｗというクラス最高の放熱特性を実現しており、ヒートシンクおよびファンが不要で、８５度でも６Ａの電流供給できる。

　また、過熱保護機能、過電流保護機能や電圧低下ロックアウト機能を搭載しており、電源に必要とされる堅牢性と信頼性を実現している。

　既にＱＦＮパッケージで出荷が開始されており、１千個一括購入時の単価は５.９７ドル。