小型携帯端末向け２A対応電源端子付基板対基板コネクタ

航空電子の０.３５ミリピッチ基板対基板コネクタ 「ＷＰ２５Ｄシリーズ」

　日本航空電子工業はスマホやタブレット端末などの機器向けに、定格２.０Ａの電源端子を有する業界最小クラスの０.３５ミリピッチ基板対基板コネクタ「ＷＰ２５Ｄシリーズ」を開発した。

　スマホなどの小型携帯機器では、多機能化、高機能化で消費電流が増加し、より大きな電流容量が求められる接続部位が増えている。一方で、機器の軽薄短小化と、電子部品の増加や電池体積増大などにより、コネクタには小型・薄型化と、落下や衝撃への信頼性という相反する要素が求められる。

　新製品は、高電流用端子を備え、端子間ピッチ０.３５ミリメートル、嵌合高さ０・７ミリメートルと、ともに業界最小クラスを実現したスタッキングタイプ基板対基板コネクタ。高電流対応の専用電源端子を設けることで、電源用途で使用していた信号用端子を減少でき、基板上の省スペース化や顧客の設計自由度に貢献する。

　実績ある２点接点構造の採用により、耐落下衝撃・耐振動に対応。指先に嵌合時の感触が伝わることで顧客の作業性を高めている。

　特徴は、０.３５ミリピッチ、２列、スタッキング高さ０.７ミリメートル、製品幅寸法１.９５ミリメートル。２.０Ａ通電可能な電源端子（２本）。ねじれストレスに対応し、高抜去力を生み出す２点接点コンタクト構造。良好なクリック感により作業性を向上している。摩耗に強く接触信頼性の高い素材面接触構造。鉛フリー対応（コンタクトにニッケルバリアを施し、はんだ上がりを防止）。

　適用市場は、携帯電話／スマホ、タブレット端末、ノートＰＣ、小型液晶ディスプレイ、ＤＳＣ／ＤＶＣ、そのほか小型携帯機器。

　一般仕様は、極数は１０／２８／３８極（信号端子極数、各プラス２本の電源端子有り）。使用温度範囲マイナス４０―プラス８５度。定格電流は信号端子はＡＣ、ＤＣ各０.３Ａ／１極、電源端子はＡＣ、ＤＣ各２.０Ａ／１極。定格電圧はＡＣ、ＤＣ５０Ｗ。耐電圧ＡＣ２５０Ｖｒｍｓ（１分間）。

　サンプル価格は、プラグ、レセプタクルともに２.５円／芯。販売目標は月間５００万個。