携帯用高精度機器など向け低消費電力のデュアル・オペアンプ

　リニアテクノロジーは２３日、３０Ｖの最大入力オフセット電圧と０.０１％まで６０マイクロ秒のセトリング時間を特徴とする、低消費電力の３―３０Ｖデュアル・オペアンプ「ＬＴ６０２３」の販売を開始した。

　新製品は独自のスルーレート改善回路により、高速でクリーンな出力ステップ応答を低消費電力で実現。特別に設計された入力回路で高インピーダンスを維持し、高速ステップに伴う電流スパイクを最小限に抑えるので、最大５Ｖの入力ステップに対応できる。

　携帯型の高精度機器、多重化データ収集システム、ＤＡＣバッファ・アプリケーションに最適。

　アンプがアクティブでないときに電源電流を３μＡ未満に低減するシャットダウン・モードを備えた「ＬＴ６０２３―１」も販売。４８０マイクロ秒のイネーブル時間と高速スルーレートにより、同社のＤｕｓｔ　Ｎｅｔｗｏｒｋｓワイヤレス・センサー・ネットワーク製品を採用したアプリケーションのような、デューティ・サイクル・アプリケーションにおいて電力効率の高い動作を実現する。

　ＬＴ６０２３は動作温度範囲がマイナス４０―８５度とマイナス４０―１２５度。ＭＳＯＰ−８および３×３ミリメートルＤＦＮパッケージで供給される。１千個時の参考単価は１.８５ドルから。