ドイツ/インターコンテック社製ノイズ制御の環境用丸型コネクタ

タイコエレのインターコンテック丸形コネクタ

　タイコエレクトロニクスジャパン（川崎市高津区）は、提携先のドイツのインターコンテック社の丸形コネクタ製品を、ＴＥ認定製品として日本市場で販売開始した。同社とのパートナーシップを通じ、インダストリアル事業のさらなる強化につなげる。

　インターコンテック社は、９６年にドイツで設立され、サーボモーターの電源コネクタなどに強みを持つ。タイコエレクトロニクスジャパンは、インターコンテック社製品をローカライズし、産業機器向けに最適なソリューションを提供する。「インターコンテック社製品は、特にアセンブリの容易さやシールド性能、幅広い製品ポートフォリオなどが評価されている」（三村泰幸・インダストリアル事業部長）。

　インターコンテック丸形コネクタは、電磁ノイズ対策やＥＭＩシールド性能向上に効果的なダイキャストハウジングを採用。ノイズ制御が求められる環境に適している。モーターの過熱・発火による延焼事故の未然防止にも貢献する。

　独自ロックシステムが迅速で確実な嵌合をサポート。作業工数を削減できる。「ｓｐｅｅｄｔｅｃ」により、コネクタ嵌合後、ロック部を８分の１から４分の１回転するだけで素早くロックする。「ｓｐｒｉｎｇｔｅｃ」により、コネクタ嵌合と同時に確実にロックする。

　標準部品を組み合わせることで多彩なバリエーション展開を可能にするモジュールコンセプトを採用。コネクタサイズもＭ１５─５８から自由に選べるなど、あらゆるニーズに柔軟に対応できる。

　このほかの特徴として、「ｈｔｅｃ」（パワー／信号／イーサネット（４ピン）のハイブリッドタイプ）、「Ｒｏｔａｔｅｄ　Ａｎｇｌｅコネクタ」（首が回転するライトアングルタイプ）、「クラウン・クランプ・コンセプト」（はんだ付け不要のクランプタイプ）などがある。

　インターコンテック社は、モーターやロボット、工作機械などの産業機器向けに高信頼性のソリューションを提供している。

　タイコエレクトロニクスジャパンのインダストリアル事業部は（１）Ａ＆Ｃ（オートメーション＆コントロール）（２）鉄道（３）ＩＢ（インテリジェントビルディング）の三つの事業体で構成している。