電波プロダクトニュース



150804_01
日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
8月4日 150804_01 日本ケミコン 受動部品 コンデンサ 一般産業用

最高定格電圧500-550V高耐圧の基板自立型アルミ電解コンデンサ


産業機器向けに高電圧化した新製品開発を
加速する基板自立形アルミ電解コンデンサ 

 日本ケミコンは基板自立形アルミ電解コンデンサの高耐圧化に向けた新製品開発を加速している。高耐圧化することでインバータなどの電源ではコンデンサの直列接続本数を削減し、小型、低コスト化を推進できるメリットがある。最高定格電圧は500Vから550Vまで高耐圧化を実現している。

 アルミ電解コンデンサの新製品開発については、基板自立形とねじ端子形といった大型品の需要が伸びていることを踏まえ、産業・インバータ分野向けに注力。小型、低コストで大容量が得られるというアルミ電解コンデンサの特徴が生かされる分野で、最先端技術となる高耐圧化に向けた新製品開発が成長戦略を展開するうえで必要不可欠としている。

 同社が成長戦略として取り組んでいる重点5市場の中でも産業・インバータ分野を取り上げており、用途別売上比率は26%を占めている。

 基板自立形は、これまで500V定格が最大電圧だったが、アルミ箔をはじめとする新しい構成材料の開発などで、550Vを実現し、サンプル活動を開始している。

 新製品は、105度5千時間保証の「LXSシリーズ」と105度3千時間保証の「KMSシリーズ」。LXSシリーズは120μ―390μFをカバー。サイズはφ30×30―φ35×60ミリメートル。KMSシリーズは82μ―470μFをカバー。サイズはφ22×35―φ35×60ミリメートル。

 サーバー電源用など

 いずれも太陽光発電用パワコン、データセンター用サーバー電源、産業用インバータなどにおける入力回路の高電圧化ニーズに応えるもの。

 生産体制についても国内生産の増強に加え、海外ではマレーシア工場を基板自立形の専門工場として生産規模を拡大している。11年2月に拡張した新工場に移転、拡張。生産能力を順次拡大している。

 アルミ電解コンデンサの高電圧化については、基板自立形のほか、リードタイプ、ねじ端子形についても需要が伸びている。ねじ端子形は13年までに650V定格品、14年7月に700V定格品「RHBシリーズ」を業界に先駆けて量産モデルとして販売。今後の高耐圧化に向けた開発計画としては750V定格品を開発し、その後800V定格の商品化までを当面の目標としている。


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