自動車向け150度対応の高耐熱実現の積層セラミックコンデンサ

日本ケミコンの積層セラコンＫＶＦ、ＫＶＤシリーズ

　日本ケミコンは、１５０度対応の高耐熱を実現した積層セラミックコンデンサ（ＭＬＣＣ）を開発した。自動車分野での事業拡大を目指し、ケミコン山形において月産１００万個規模で量産を開始した。

　開発したのは、チップタイプ「ＫＶＦシリーズ」と樹脂ディップタイプ「ＫＶＤシリーズ」。高温環境下での使用に耐えられる独自開発の誘電体材料を採用し、製品設計、製造プロセスの見直しを行い、大容量化と高信頼性を両立した。

　自動車分野では、エンジンルーム内や排ガス系統に隣接する機器、産業分野ではボイラー設備、ガス燃焼設備などで使用できる。

　同社のＭＬＣＣ事業は、自動車や産業分野をターゲットにしており、特に自動車向けの売上比率が５０％を占める。今回の新製品は、自動車用部品規格であるＡＥＣ―Ｑ２００」に対応しており、自動車分野での事業拡大に加速をつける。

　２５―１００Ｖ定格で０.１μ―１５μＦをカバーする。温度特性は使用温度範囲−５５―１５０度で静電容量変化率が１５％のＸ８Ｒ特性。サイズは３２１６、３２２５、４５３２、５７５０の４サイズ。