Cat5eケーブルで2.5Gbpsイーサネット接続の統合コネクタモジュール

日本モレックスの「マルチポートマグネティッ クジャック」

　日本モレックス（神奈川県大和市）はＣａｔ５ｅケーブルで２.５ギガｂｐｓイーサネットに対応する統合コネクタモジュール「マルチポートマグネティックジャック」を発表した。

　多くの建築物で利用されているＣａｔ５ｅケーブルを用いて、データ転送速度２.５ギガｂｐｓの高速ギガビットイーサネット接続に対応できる。１ギガビットイーサネットと比べた性能向上に加え、部品在庫の削減とアセンブリ工程のコスト低減にも寄与する。

　マルチポートマグネティックジャックの特徴は、マグネティック機能の統合により、信号整合性の強化、ＤＣ電圧の絶縁、ディスクリートマグネティックによるＰＨＹチップ保護を実現。様々なネットワーク用途のパワーデバイスに対応し、接続されたデバイスやシステムに電源３０Ｗを供給できるうえ、エンドポイントの拡張により６０Ｗまでアップグレード可能。

　コネクタシェルにスプリングフィンガを採用し、対電磁妨害／無線妨害（ＥＭＩ／ＲＦＩ）機能を強化するほか、スプリングフィンガなしの製品に比べ接地を向上。あらゆるＰＨＹチップおよびアプリケーションに対応し、効率的な設計カスタマイズを実現する。

　用途は、Ｗｉ―Ｆｉアクセスポイントをはじめ監視カメラ、ＰＯＳシステム、スイッチ／ルーター、ＳＴＢ、既存１ＧｂＥ用途などのテレコミュニケーション／ネットワークなど。