デジタル捺染印刷向け高耐久性インクジェットプリントヘッド

デジタル捺染印刷向け高耐久性インクジェ ットプリントヘッド

　京セラはデジタル捺染印刷向けに高耐久性インクジェットプリントヘッドを開発し、１１月から鹿児島国分工場（霧島市）で量産を開始した。

　新製品の高耐久性インクジェットプリントヘッドは水系インク用の有効印刷幅世界最大の１１２ミリメートル（約４インチ）。解像度３００ｄｐｉ、最大駆動周波数３０キロヘルツ品。１本のヘッドで２色同時印刷が可能なため、外形寸法２００×４５×６８.５ミリメートルと小型。

　独自の堅ろう設計で高剛性金属ノズル板、耐衝撃性強化側面ガードを採用し、布メディアの衝撃に対する耐久性を高めた。耐衝撃性能は布メディアがノイズ板に衝突した時にかかる衝撃力の約５倍に相当する２００Ｎの衝撃試験をクリア。布メディアがヘッドに衝突した時にかかる衝撃力の約１０倍の衝撃力に相当する高さ１メートルから１キログラムの重り落下試験もクリア。

　また、印刷時に発生したインクミストやメディアダストによるヘッドへの侵入をコネクタとの接続部分に封印材を用いた独自のインクミスト侵入防止構造により防いだ。マイナス２０─プラス８０度の幅広い温度下での高耐久性も実現。一般的な使用環境で２年間以上の利用に相当する７０度のインクに連続１５００時間浸漬の連続駆動耐久試験もクリアした。