高い放射効率の平衡伝送機能付きＷｉ-ＦｉPCBアンテナ

日本モレックスのＰＣＢアンテナ

　日本モレックス（神奈川県大和市）は高い放射効率と省スペース性を実現し、堅強な取り付け機構を備える平衡伝送機能付き「２.４／５ＧHz　Ｗｉ―ＦｉＰＣＢアンテナ」を発表した。

　同アンテナは小型設計（４０.９５×９.００ミリ）による省スペース性と、デバイス筐体への確実な取り付けを特徴とする。

　両側面に２カ所の取り付け穴が備えられており、ナットねじでＰＣＢに固定することでデバイス筐体への確実な設置が可能。

　同アンテナはダイポール式で、ケーブル長に関わらず接続中は常に平衡伝送を実現する。テレコミュニケーションやネットワークをはじめ、各種産業機器、民生機器、医療、自動車など幅広い産業分野での通信技術用途に適している。

　主な特徴は、最小全効率が８０％（２.４ギガヘルツ帯域）および７０％（５ギガヘルツ帯域）の高いアンテナ放射性能。平衡伝送機能を備えたグランドプレーン独立型設計アンテナのため、グランド誘発放射の緩和に必要なコストを削減。引張力１８.０Ｎ超の同軸ケーブルを使用することで、アンテナ信頼性と無線機器への接続性を確保。小型同軸ケーブルは５０―３００ミリの幅広いケーブル長から選択でき、接続性の拡張による設計柔軟性を最大化。

　用途は、Ｗｉ―Ｆｉ機器や無線ＬＡＮなどのテレコミュニケーション／ネットワーク製品をはじめ、Ｍ２Ｍ通信やスマートメーター、２.４ギガヘルツ　ＺｉｇＢｅｅ、ＩＥＥＥ８０２.１５.４機器、２.４／５ギガヘルツ　ＩＳＭバンドシステム、ワイヤレスデバイスなどの産業機器、カメラやワイヤレスインターネットテレビなどの民生機器、遠隔治療などの医療関連、インフォテインメントシステムなどの自動車用途など。