負電圧出力電源用60V 4A同期整流式降圧レギュレータ

　リニアテクノロジーは負電圧出力電源用の高効率、６０Ｖ、４Ａ同期整流式降圧レギュレータ「ＬＴＣ７１４９」の販売を開始した。

　ＬＴＣ７１４９ＥＵＦＤは４×５ミリメートルＱＦＮ−２８パッケージ、ＬＴＣ７１４９ＥＦＥは熱特性が改善された２８ピンＴＳＳＯＰパッケージでそれぞれ供給される。インダストリアル・グレード・バージョンのＬＴＣ７１４９ＩＵＦＤ、およびＬＴＣ７１４９ＩＦＥは、マイナス４０度−プラス１２５度の動作温度範囲で仕様が規定されている。１千個時の参考単価は５.６５ドルからで、リニアテクノロジーの国内販売代理店各社経由で販売される。

　このデバイスは電流モード・アーキテクチャを採用しており、内部または外部のループ補償をユーザーが選択可能で、１本の外付け抵抗を使って出力電圧を設定できる。３.４−６０Ｖの入力電圧で動作し、出力電圧を０Ｖ−マイナス２８Ｖに調整可能で、最大４Ａの出力電流を連続して供給する。入力電圧範囲と出力電圧範囲が広いため、様々なテスト、計測、産業用のアプリケーションに最適。

　独自の設計として、内部で生成される高精度の５０μＡ電流源をＩＳＥＴピンに備えているので、１本の外付け設定抵抗を使用して最低−２８Ｖの出力を供給できる。

　ＬＴＣ７１４９はプラスマイナス０.８％の出力電圧精度を与える。スイッチング周波数は３００キロ−３メガヘルツに設定できるため、小型で低価格のコンデンサやインダクタが使用可能。このデバイス自体が２８ピン４×５ミリメートルＱＦＮパッケージ、または熱特性が改善されたＴＳＳＯＰパッケージなので、実装面積が小さいソリューションを実現する。