電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
6月15日 160615_01 アルプス電気 ユニット 電源・アンテナ・高周波部品 移動体通信機器用

アンテナ付きで最小クラスのブルートウーススマート通信モジュール


アルプス電気のブルートゥーススマート
モジュール                  

 アルプス電気は14日、アンテナ付きタイプでは本体サイズ、消費電力ともに業界最小クラスとなるブルートゥーススマート通信モジュール・アンテナ付きタイプ「UGMZ2AA」を開発、量産開始したと発表した。IoTデバイスやウエアラブル機器などでのブルートゥーススマートモジュールへの小型・低消費電力ニーズに対応する。

 昨今、IoTを活用した様々な機器やサービスが登場し、普及が進んでいる。IoT対応機器に内蔵される通信モジュールは、特にコイン電池やバッテリを用いた機器などでは低消費電力のブルートゥーススマート対応通信モジュールが注目されている。

 ウエアラブル機器などへの対応では小型化が要求されるが、従来の通信モジュールに使用されているアンテナは特性を確保するため、通信モジュールとは別に実装スペースを設ける必要があった。さらに、機器の小型化と長時間駆動のニーズに対して、搭載される電子部品も同様に小型で低消費電力タイプが求められている。

 新製品はこれらのニーズに対応して開発された、アンテナ付きで本体サイズ、消費電力ともに業界最小クラスのアンテナ付きブルートゥーススマート通信モジュール。

 同製品は通信モジュールの天面にアンテナを重ねた構造を採用。シミュレーション技術を駆使し、アンテナ部の特性を最適化しながら、高周波回路設計技術、高密度実装技術により、4.7×4.7×高さ2.0ミリメートルの小型化を両立した。

 「通常はモジュールの天面にアンテナを取り付けるとアンテナ特性を引き出すことが困難となるが、それを解消するための独自の工夫を施している」(同社営業本部)。これまでのアンテナ別体タイプの製品に比べ、大幅な実装面積の削減に貢献する(実装面積は従来品比3分1以下)。
 消費電力は、5.1mA(スリープ時0.6μA)と、本体サイズ、消費電力ともに業界トップクラスを実現している。

 同製品は日本、米国、欧州の電波法を取得済み。セット側のアンテナ設計、評価、電波法認証取得などの手間を省き、機器開発、設計時の工数削減に貢献する。

 主な用途は、IoTデバイス、ウエアラブル機器、ペン型デバイス、ヘルスケア機器、xEMS機器など。サンプル価格は1千円(税込み)。既に量産開始済みで、6月には角田工場(宮城県角田市)で月産30万個の生産を予定する。

 同製品は、同社が販売するIoTの開発キット「センサネットワークモジュール」にも搭載されている。同モジュールは気圧、温湿度、UV/照度の環境センサーと6軸センサー(加速度プラス地磁気)を組み合わせ、各種環境データや、モーションデータを収集。コイン電池(毎分1回の通信)で、約1年間駆動することができる。


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