AVSBus搭載で幅広いIoTインフラ向けに最適な電源ソリューション

新ソリューションについて説明する ダンラップディレクター

　インターシルはこのほど、アダプティブ電圧スケーリング・バス（ＡＶＳＢｕｓ）を搭載した最新のＩｏＴインフラ向け電源ソリューションを発表した。

　ＡＶＳＢｕｓはＰＭ　Ｂｕｓに新たに加わった規格でアダプティブ電圧ポジショニングを通じたテレメトリ・データ通信と電力効率向上を可能にし、プロセッサに直接接続される５０ＭＨｚ高速バスを特徴としている。

　ＡＶＳＢｕｓと「合成電流制御」機能を搭載したマルチフェーズ・デジタルＤＣ―ＤＣコントローラ「ＩＳＬ６８１ｘｘ」「ＩＳＬ６９１ｘｘ」は、インターフェイスと出力構成により、三つのグループに分類できる１２品目のコントローラ製品ファミリー。コントローラはスマート・パワー・ステージとマッチしており、プロセッサ、ＡＳＩＣ、ＦＰＧＡに給電する。

　データセンタを支える情報通信機器や基地局などの無線インフラ、優先インフラなど幅広いＩｏＴインフラ向けに最適だ。ＩＳＬ６８１ｘｘ、ＩＳＬ６９１ｘｘはゼロ・レイテンシで個々のフェーズ電源を追従できる特許取得済みの「合成電流制御」アーキテクチャを採用した高性能デジタルエンジンを集積している。

　高精度電流／電圧ポジショニングにより、いかなる負荷過渡に対してもデバイスの応答が可能になり、競合製品に比べ静電容量の３０％低減を実現する。

　チャンス・ダンラップ　インフラストラクチャ・パワー担当ディレクタは「全てのインターフェイスがデジタル化しており、一歩進んだデジタルコントロールを提供する。ノイズの問題などをデジタルで解決する」と話す。

　同社が提供するデザイン開発ツール「パワーナビゲータＧＵＩ」により、直感的で簡単なデザインが可能となる。