電波プロダクトニュース



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5月11日 170511_01 太陽誘電 受動部品 コンデンサ 通信インフラ用

532サイズで1千μFを実現した大容量積層セラミックコンデンサ(MLCC)のサンプル出荷を開始


太陽誘電は100μF以上の
大容量MLCCの開発を加速する

 太陽誘電は今秋から4532サイズで1千μFを実現した大容量積層セラミックコンデンサ(MLCC)のサンプル出荷を開始する計画。サーバーや通信基地局などにおける電源の平滑コンデンサとしての需要に対応する。17年度内には量産を開始したい考えだ。引き続き、100μFを超える大容量MLCCの製品ラインアップを強化する。

 IoTの進展やビッグデータの活用などに伴い、基地局通信装置やサーバーなどの情報通信インフラの需要が伸びている。これらの機器、装置では高効率化のためスイッチング方式の電源回路の搭載が進展。この電源回路では機器を安定的に動作させるため、出力側に平滑用途の大容量コンデンサが複数搭載されている。

 平滑用コンデンサにはこれまでアルミ電解コンデンサなどが主に使用されてきた。MLCCはアルミ電解やタンタルコンデンサに比べて低ESRで周波数特性に優れているため、高周波スイッチングが進んでいる電源回路の平滑コンデンサとしてリップル電流の抑制に効果的。また、小型であるため、実装面積を省スペース化できるメリットがある。

 しかし、静電容量が小さく、大容量化しての価格が高騰し、限定的にとどまっていた。

 同社では自社の材料技術、シート薄膜技術、積層技術を高度化し、大容量化を推進。100μF以上のMLCCを相次いで開発してきた。既に1200層以上の多積層で、4532サイズにおいて470μFを実現した大容量品の量産を開始。3225サイズでは330μFを6.3Vと4V定格で実現。さらに3225サイズで220μFの10V定格品と6.3V定格品を開発し、月産100万個で量産を開始する計画だ。

 引き続き、これまでの大容量MLCCの開発で培った各種技術を水平展開し、4532サイズで1千μFを誇る新製品を今秋からサンプル出荷し、年度内に量産を開始する予定。電源回路の平滑用途に使われているタンタルコンデンサやアルミ電解コンデンサの置き換えを加速する。


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