電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
5月31日 170531_02 日本メクトロン 接続部品 プリント配線基板 一般産業用

高周波特性に優れた液晶ポリマー(LCP)を使った多層フレキシブル配線板(FPC)を開発


日本メクトロンのLCP―FPC

 日本メクトロンは液晶ポリマー(LCP)を使った多層フレキシブル配線板(FPC)を開発した。LCP―FPCはこれまで片面板と両面板を供給してきたが、高周波回路における高密度化の供給がさらに活発化すると展望。5層、7層クラスの多層板を開発したもの。6月7日から東京ビッグサイトで開催されるJPCAショーに出展し、サンプル活動を始める。

 FPCで使用されるフィルム材料は、ポリイミドが一般的になっている。高周波回路では、信号伝送をさらに高速化するために高周波特性に優れたFPC材料が求められており、LCPを使ったFPCの供給が始まっている。同社でも、既に片面および両面板のLCP―FPCを高周波回路向けに供給。今回、新たに多層化を実現したもの。

 LCPは高周波特性に優れ、吸湿後における低伝送損失化を実現した材料。これまで、低損失で高速伝送を求めるコネクタで採用が広がってきた。同社によると、LCPはポリイミドに対して比誘電率が2.9、誘電正接も0.002と低く、誘電体損失が少ないため、長い回路でも信号が減衰せず正確に伝送できる。  また、吸湿による寸法変化がポリイミドと比べ低く、寸法安定性が良いため高精細なパターンの形成が可能と評価。

 JPCAショーで紹介するのは、アナログ/デジタル信号複合ケーブル。アナログ信号の低損失のシングルエンド伝送路と差動線路デジタル信号を5層構成で設計したもの。

 使用するLCPの厚みは50マイクロメートル、100マイクロメートル。層数は配線密度などによって柔軟に設計できる。

 同社では、USBをはじめ、アンテナ、高周波ケーブル、光モジュールなど、高速伝送が求められる高周波回路の領域での採用に期待している。


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