グラフィカルユーザーインターフェースツールemWinのライブラリにシンプルLCDコントローラIC「S1D13L04」を追加

LCDコントローラIC 「S1D13L04」

　セイコーエプソンと独ＳＥＧＧＥＲ社はこのほど、ＳＥＧＧＥＲが同社の組み込み製品向けグラフィカルユーザーインタフェイス（ＧＵＩ）ツールｅｍＷｉｎのライブラリに、エプソンのシンプルＬＣＤコントローラシリーズ（Ｓ１Ｄ１３Ｌ０１、Ｓ１Ｄ１３Ｌ０２、Ｓ１Ｄ１３Ｌ０４）を追加し、サポートを開始した。

　これにより、ｅｍＷｉｎが対応する様々なＣＰＵと、エプソンのシンプルＬＣＤコントローラを組み合わせたディスプレイシステム向けＧＵＩの開発を、効率的に行うことが可能になる。

　エプソンのシンプルＬＣＤコントローラシリーズは、低消費電力、低コストで、ディスプレイコントローラとしての必須機能を搭載し、ＱＶＧＡ（３２０×２４０）からＸＧＡ（１０２４×７６８）までのＴＦＴパネルの表示に対応している。アプリケーションとしては、産業機器や医療機器、計測機器、ＯＡ機器、ホームオートメーション機器などの表示用途に幅広く採用されている。

　ｅｍＷｉｎは、ディスプレイシステムにおいて、ＣＰＵおよびディスプレイコントローラの種類によらず、効率的にＧＵＩを開発できるように設計されたソフトウエアツール。アプリケーションの開発者は、ｅｍＷｉｎを使用することにより、複雑な表示が求められるＧＵＩを効率的に開発することができる。

　また、ｅｍＷｉｎは独自ＯＳおよび市販のＲＴＯＳ（リアルタイム・オペレーティング・システム）のシングルタスクやマルチタスク環境に対応し、Ｃソースコードで提供される。

　さらに、様々なＣＰＵとディスプレイコントローラの組み合わせで、任意のサイズの物理ディスプレイや仮想ディスプレイに適用できる。今回、ＧＵＩ開発用ソフトウエアツールの業界標準として広く認知されているｅｍＷｉｎのライブラリに、エプソンのシンプルＬＣＤコントローラシリーズが追加されたことにより、ディスプレイシステムの開発効率がさらに向上した。