電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
8月8日 170808_02 ラピスセミコンダクタ 半導体集積回路 その他IC デジタル情報家電用

業界初、LPWA対応デュアルモード無線通信LSI「ML7404」


ラピスセミコンダクタの
LPWA対応デュアルモード
無線通信LSI「ML7404」

 ロームグループのラピスセミコンダクタは7日、業界初となるLPWA(低電力広域通信)対応デュアルモード無線通信LSI「ML7404」を開発したと発表した。SIGFOXとIEEE802.15.4kの両方式のLPWAに対応し、IoT機器の通信距離がSubGHz無線比10倍に拡大する。

 同製品は、業界で初めてLPWAデュアルモード対応を実現した無線通信LSI。ワールドワイドで採用が進み、国内でも首都圏を中心に展開され始めたSIGFOXの無線方式に対応すると同時に、同一システムの妨害波耐性が高く、より多くの端末をネットワーク傘下に収容できる特徴を持つ国際標準規格IEEE802.15.4k無線方式にも対応した。デュアルモード対応により、適用範囲の広いLPWAゲートウエイなど幅広い用途・仕様での活用が可能。

 IEEE802.15.4k方式は、欧州で規格化されたSIGFOXやローラなどのLPWA方式と比較すると、日本の電波法との適合性が良いとされる。同社はいち早くIEEE802.15.4kに対応するとともに、今後、日本市場で先行して普及拡大が期待されているSIGFOXにもデュアルで対応するLSIを開発したもの。

 「LPWA黎明期の中で、デュアルモードタイプはユーザーにお勧めの製品だと考えて開発した」(同社LSI商品開発本部)。加えて、SIGFOXは、ハードモデム化によりシステム電力削減を可能とした。

 同製品は既にサンプル出荷を開始し、今年12月からの量産開始を予定。生産は前工程がラピスセミコンダクタ宮城、後工程はタイのロームインテグレーテッドシステムズ(タイランド)で行う。

 LPWA無線機器開発を容易にして、さらなるIoT社会に貢献するため、同LSIを搭載した通信モジュールもパートナー企業から発売予定。同LSIのIEEE802.15.4k用プロトコルスタックもパートナースタックベンダー企業がオープンソースとして提供する予定。


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