電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
9月6日 170906_02 SMK 半導体複合部品 機能モジュール 通信インフラ用

920MHz帯独自方式のロングレンジ通信機能及びSigfox通信を中継する機能を追加した「WF923G」


SMKの「WF923Gシリーズ」
[引用:SMK株式会社]

 SMKはLPWA(ロー・パワー・ワイド・エリア)対応無線通信用モジュールの品ぞろえを拡充する。同社は5日、エンドデバイスとSigfox基地局間の中継機能を実現する「Sigfoxゲートウェイ対応モジュール WF923G」を開発し、10月から受注活動を開始すると発表した。設備機器やセキュリティ機器、見守り関連機器など、幅広い用途での採用拡大を目指す。

 Sigfox通信サービスでは、屋内でも通信できるように基地局が設置されているが、ビルの中心部や地下など、基地局へ直接電波の届きにくい場所では、同通信サービスの利用が困難になる。

 このため、同社では今回、Sigfox RFモジュール「WF923」に920MHz帯独自方式のロングレンジ通信機能およびSigfox通信を中継する機能を追加した「WF923G」を開発した。同モジュールの中継機能を使用することで、電波が届かない場所でもSigfox通信が可能になる。

 同モジュールでは、エンドデバイスから中継機能へのデータ送信に920MHz帯を使用した同社の独自方式を採用。ATコマンドであれば、エンドデバイスの制御側は中継あり/なしの違いを意識することなくシステムを開発することが可能。

 主な特徴は、エンドデバイスとSigfox基地局間で直接通信できない場合に、同モジュールの中継機能を介してSigfox通信の確立が可能。Sigfox通信モード、エンドデバイスモード、ゲートウエイモードに動作の切り替えが可能。Sigfox通信と同社独自のロングレンジ通信が可能なコンボモジュール。量産開始時期は18年1月を予定する。

 中継機能を用いた通信を簡単に評価できる、同モジュールの評価キットも用意している。

 使用用途は設備機器、セキュリティ機器、見守り関連機器、環境モニターなど産業機器全般。

 主な仕様は、周波数は923.2MHz(Sigfox)/920.8―921.6MHz(SMK独自)。準拠規格はSigfox RCZ3J(Sigfox)/ARIB STD―T108(Sigfox/SMK独自)。外形寸法35×20×高さ2ミリメートル(コネクタ部含まず)。上位インターフェイスはUART(Sigfp ATコマンド)。送信出力は13dBm以下。伝送速度は100bps(Sigfox)/625bps(SMK独自)。電源電圧はDC2.2―3.8V。消費電流は送信時32mA(typ)。スタンバイ電流1μA以下。アンテナタイプは内蔵(プリントアンテナ)、外付け。動作温度範囲は20―70度。認証はSigfox RCZ3J P1認証(モジュール認証)、電波法(日本、予定)。

 ▽Sigfox 欧州をはじめ30カ国以上でサービス展開されているLPWA無線方式。日本でも今春からサービス展開がはじまり、様々な用途で実用化に向けた実証実験が行われている。LPWAは、IoT/M2Mに適した省電力広域無線通信技術。


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