電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
10月4日 171004_01 日本ケミコン 受動部品 コンデンサ 一般産業用

耐久性105度5千時間保証を実現した「LXSシリーズ600V」「KMSシリーズ」に定格電圧600Vを追加


「LXSシリーズ600V」
[引用:日本ケミコン株式会社]

 日本ケミコンは基板自立型アルミ電解コンデンサ「LXSシリーズ」「KMSシリーズ」に定格電圧600Vの製品を追加ラインアップした。耐久性105度5千時間保証を実現した長寿命、小型品としては業界初の量産化で、ケミコン福島において近く生産を立ち上げる。

新製品は医療機器用電源や溶接機など、瞬間的にエネルギーを必要とする用途をターゲットに開発した。同分野ではフィルムコンデンサが採用されているが、フィルムコンデンサと比較してアルミ電解コンデンサの場合は、体積当たりの容量が高いため、機器の小型化や軽量化、低コスト化といったメリットが見込める。

 さらに太陽光発電、風力発電などの再生可能エネルギー分野もターゲット。発電した電力を効率的に変換できるパワーデバイスが注目されているなか、こうしたシステムに用いられるDCリンクコンデンサとして、高耐電圧で長寿命の今回の新製品を提案していく。

 さらに600Vインバータ向けでの採用を目指しており、現行400Vを3直列にした回路設計から600V品2直列での対応が可能になり、員数削減やバランス回路の削減など、省スペース化が期待できる。

 両シリーズは、最高定格電圧がこれまで550Vだったものを今回600V定格に高耐電圧化。ポイントとしては、超高耐電圧領域で高容量化を実現したアルミ電極箔を自社開発するとともに、電解液については独自の高耐電圧化技術を用いて、800V以上まで絶縁破壊電圧を高めた。

 製品ラインアップを追加したことで、LXSシリーズはφ30×40―φ35×60ミリメートルサイズで120―330μFをカバー。耐久性は105度5千時間保証。KMSシリーズはφ30×30―φ35×60ミリメートルサイズで100―330μFをカバー。耐久性は105度3千時間保証。

 同社は大型品を対象にした高耐電圧化に向けた新製品開発を加速。先にねじ端子型アルミ電解コンデンサでは、750V定格品の開発を発表している。


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