電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
10月9日 171009_01 村田製作所・指月電機製作所 受動部品 コンデンサ 自動車機器用

環境対応車等に最適、125度での連続使用が可能な高耐熱フィルムコンデンサ「SHシリーズ」


村田、指月電機が共同開発し、
18年4月に発売予定の
125度連続使用可能な
高耐熱フィルムコンデンサ

[引用:株式会社村田製作所]

 村田製作所と指月電機製作所は、両社で共同開発した高耐熱フィルムコンデンサ「SHシリーズ」を18年4月にそれぞれで発売する予定だ。

 新製品のSHシリーズは両社で共同開発した125度高耐熱の熱硬化樹脂フィルムを誘電体に採用し、125度での連続使用を可能にした。

 従来の誘電体にポリプロピレンフィルムを使用した高耐熱フィルムコンデンサは105度の温度保証が一般的だった。高温域での自己回復機能が働きにくく、ショートモード故障になる懸念があった。

 SHシリーズではまず、外形寸法35.0×35.0×14.5ミリメートル(静電容量10μF)と35.0×37.0×20.0ミリメートル(同15μF/20μF)の2サイズ3品種を供給する。

 両社それぞれの販売チャンネルで、高温度保証が求められるEV、PHV、HVの環境対応車用コンバータやモーター駆動用インバータ向け、ショートモードでの故障を防ぐ自己修復機能が求められる電源ライン向けなどに供給していく。

 村田製作所はまず、重点分野と位置付けているEV、PHV、HVの環境対応車向けに拡販。指月電機製作所はEVのエアコンなどの補機用コンバータ向けから販売を始め、19年度上期にはEVの主機駆動平角用にも供給。将来は得意の電鉄車両や産機向けに市場を拡大していく計画だ。

 16年10月に両社で共同出資して設立した合弁会社「村田指月FCソリューションズ」(秋田県羽後町)に、村田製作所が125度高耐熱フィルムを供給。村田指月FCソリューションズは、指月電機製作所の生産子会社「秋田指月」(同)が隣接地に建設した新工場で高耐熱フィルムに蒸着加工し、秋田指月で組み立て、検査し、フィルムコンデンサに仕上げる。

 村田製作所、指月電機製作所の両社で15年に開発した試作品で良好な特性が得られ、製品化のメドが付いたことから、16年初めから事業化を検討。同年9月に資本業務提携し、今回の高耐熱フィルムコンデンサの生産、販売体制を整えている。


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