電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
10月31日 171031_01 日本電波工業 受動部品 発振子・共振子、振動子 通信インフラ用

高安定化・広温度に対応した高性能温度補償水晶発振器(TCXO)「NT7050BB/BC」


世界最高性能の周波数温度特性を
実現した高安定TCXO

[引用:日本電波工業株式会社]

 日本電波工業は、温度補償水晶発振器(TCXO)の高性能化に向けた開発を加速している。第5世代移動通信方式(5G)など、データ量の増加と通信スピードの高速化などに伴い、通信基地局では諸特性に優れたTCXOが要求されている。同社では新たに−40―+105度の広温度範囲で±100×−9 10の温度特性を実現した高安定TCXO「NT7050BB/BC」を開発した。サンプル出荷は18年1月、量産は同年6月を予定。

 新製品は新しい温度補償技術の採用で高い補償精度を可能としており、しかも同社の高い技術によって育成された人工水晶で高Q値の水晶振動子を実現し、位相雑音特性を改善した。

 これらにより周波数温度特性±100×−9 10/−40―+105度、位相雑音特性−97dBc/Hz(離調周波数10Hzにて)および位相ジッタ112fs(12kHz―5MHz)を実現している。

 また、サイズは、7.0×5.0×2.0ミリメートルと小型、低背。

 公称周波数38.88MHz。電源電圧3.3V±5%。消費電流8mA(最大)。

 5Gをはじめ、次世代Wi−Fi通信システム、通信ネットワークシステム(Stratum3)などにおいては、データ量の増加と通信スピードの高速化に対応するために、基地局のカバーエリアを狭めて処理を分散させることで個々の基地局の負荷を軽減することが検討されている。このような基地局は、極小セル基地局やスポットセル基地局と呼ばれている。発振源に使用される水晶発振器には、従来以上に耐高温度性能、低位相雑音化および低消費電力化が要求されており、特性の優れたTCXOの需要増加が予想されている。

 新製品は、小型セル基地局をはじめ、基幹系ネットワークなどで、高安定化・広温度対応が求められる装置の設計に貢献する。

 なお、この製品は11月29日から12月1日までパシフィコ横浜で開催されるマイクロウェーブ展2017に出品する。


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