32ビットマイコンRXファミリー用、ターゲットボード

[引用:ルネサス エレクトロニクス株式会社]

　ルネサス　エレクトロニクスはこのほど、３２ビットマイコンＲＸファミリのＲＸ６５Ｎ、ＲＸ１３０、およびＲＸ２３１グループ用に、新しいターゲットボードを発表した。

　これらは、家電製品やビル用および産業用オートメーションの機器など開発にユーザーが着手しやすくなるよう開発した。これらのＲＸターゲットボードを用いることで初期投資を抑えつつ、より多くのユーザーがルネサスの幅広いラインアップを誇る３２ ビット マイコン「ＲＸファミリ」のメリットを享受し、利用することができる。

　このＲＸターゲットボードによって、組込み設計者は試作品を評価し、製品開発を開始する際に初期投資を抑えて着手することができる。各ボードは、キットとしてオンチップ・デバッガ・ツールが搭載されているため、追加のツールを購入することなくアプリケーションソフトウエアの設計が可能。また、全ての信号端子にアクセス可能なスルーホール・ピン・ヘッダを備えているため、ユーザーは容易に標準のブレッドボードに相互接続し、素早く試作品を開発できる。

　ＲＸターゲットボードは、ルネサスの世界中の販売代理店で１９日から発売を開始し、販売価格（税別）は３０ドル／個前後を予定。

　同社の汎用ＭＣＵ事業部シニアディレクターであるティム・バージェス氏は「今回のＲＸターゲットボードのコンセプトは、どのボードにも同じプリント配線板を使用している点が革新的なアプローチと言える。ルネサスのＲＸファミリは、どれもピン割り当てが共通のため、同じパッケージであれば、顧客はＲＸラインアップ間を容易に移行できる。今回のＲＸターゲットボードの場合は、広く使われている１００ピンのＬＱＦＰパッケージを搭載した」と述べている。